サーバーソフトKodiの使い方
−動画/画像/音楽を配信−

Kodiは動画/画像/音楽などのコンテンツをホームネットワークを介してクライアント機器へ配信することができるフリー(無料)のサーバーソフトです。 以前はXBMC(ver.13.2まで)という名称でしたが、2015年にリリースされたver.14.0からはKodiという名称に変更され、 Windows、MAC、Linux、Android、iOSなどのOS用が用意されています。
クライアント機器としては、機器間接続方式のDLNAUPnPに対応している他のパソコン、 デジタルTV、BDプレーヤー、ネットワークメディアプレーヤー、ゲーム機、スマートフォン/タブレットなど多くの機器が利用でき、 Kodiで登録しておいたマルチメディアコンテンツをホームネットワークを経由して再生・視聴することができます。

ホームネットワークを介してコンテンツを配信できるサーバーソフトはDLNA対応ソフトウェアのページで紹介しているように各種ありますが、 Kodiには次のような特徴があります。

◎ NASや他のパソコンのコンテンツも管理、配信できる
Kodiがインストールされているパソコンやタブレット/スマートフォンのコンテンツが配信の対象となりますが、図1のように、 Kodiはホームネットワークに接続されているNAS(LAN接続HDD)や他のパソコンに保存されている動画/画像/音楽コンテンツもまとめて一括管理することができます。 そして、これらのコンテンツもクライアント機器へ配信することができます。
このように、Kodiはフリーソフトでありながら、 ホームネットワークに接続されているDLNA/UPnP対応機器やWindowsネットワーク(SMB)機器のコンテンツも配信できる特徴を持っています。
<注意点>
Kodiはコンテンツのファイル形式を変換して配信するトランスコード機能は備えていません。 従って、コンテンツを再生するクライアント機器(あるいは、クライアントソフト)が対応しているファイル形式だけが再生対象となります。
なお、トランスコード機能も備えているサーバーソフトとしては、MezzmoTVersityなどがあります。

図1 Kodiの使い方

Kodiの使い方

◎ クライアントソフト/プレーヤーソフトとしても使用できる
パソコン内のコンテンツやホームネットワークに接続された他のDLNA/UPnP対応機器のコンテンツを再生するクライアントソフト(プレーヤーソフト)としても使用できます。
また、インターネット上で配信されているネットTVがメニューとして登録されているので見ることができます(ほとんどが英語放送)。 更に、DVDの再生にも対応している特徴があります。
<注意点>
Kodiはデジタル放送の再生が行えるDLNA/DTCP-IPには対応していないので、 録画番組や生放送は再生できません。

以下では、特にKodiをサーバーソフトとして使用するケースを取り上げ、その使い方について具体例を挙げて紹介します。

  • Kodiのインストールと初期設定(日本語化、他)
  • Kodiの各種設定(他の機器との連携)
  • Kodiのサーバー機能
  • スマートフォンでKodiサーバーにアクセス


<Kodiの入手方法>
Kodiのホームページ





Kodiのインストールと初期設定(日本語化、他)

KodiはWindows、MAC、Linux等の英語バージョンがホームページに掲載されているので、まず英語版をダウンロードします。 そして、インストールした後に初期設定で日本語化することができます。
ここでは、Windowsパソコンを使用した場合について説明していきます。

Kodiのダウンロードとインストール
Kodiは英語バージョンがKodiのホームページからダウンロードできます。
Windows OS用の最新版はver.15.2(2015年10月19日リリース)となっていますが、日本語化できない場合があるのでver.14.2をダウンロードして用いた方が良いです。 Kodiのver.14.2(2015年3月26日リリース)も同じサイトからダウンロードできます。
ダウンロードしたファイルをダブルクリックするとインストール開始画面が表示されるので、指示に従って進めばスムーズにインストールできます。

初期設定(外観の設定)
インストールしたKodiを起動すると画面は英語表示となっています。そこで、まず初めにKodiを日本語表記に変更します。 図2は既に日本語化したKodiの起動画面ですが、「システム(System)」を選んで、その中の「設定」をクリックすると図3の設定画面が表示されます。 この中の外観(appearance)を選ぶと図4の「外観・設定」画面が表示されるので、この「外観・設定」で日本語表記に変更します。
まず、図4のように、スキン(skin)を選んでその中のフォント(font)を「Arialベース」に変更します。
次に、Internationalを選ぶと図5が表示されるので、文字セットをJapanese(Shift JIS)に変更し、続いて、言語からJapaneseを選びます。 これで直ぐに画面が日本語表記に変わります。

<参考>Kodiの画面表示の変更について
Kodiを起動するとデフォルトではフルスクリーン表示になっているので、このままではWindowsのデスクトップを見ることができません。 しかし、デスクトップ画面も見れるようにウィンドウ画面に変更することができます。
それには、図6のように「設定」の「システム」画面でビデオ出力を「ウィンドウ化」に変更します。

図2 システムの「設定」を選んで初期設定を行う

システムの「設定」を選んで初期設定を行う


図3 「外観(appearance)」を選んで日本語表示にする

「外観(appearance)」を選んで日本語表示にする


図4 「スキン(skin)」でフォント(font)を「Arial」に変更

スキン(skin)でフォント(font)を「Arial」に変更


図5 「International」で文字セットを変更し、言語から日本語を選ぶ

「International」で文字セットを変更し、言語から日本語を選ぶ


図6 「設定」の「システム」でウィンドウ表示に変更できる

「設定」の「システム」でウィンドウ表示に変更できる




Kodiのサーバー設定(他の機器との連携)

UPnPの設定
パソコン内のコンテンツやホームネットワークに接続されたDLNA/UPnP対応機器をKodiが自動で認識して、サーバーとして連携できるようにするには、 図3に示した「設定」画面の中の「サービス」を選びます。すると、図7の「サービス・設定」画面が表示されるので、 この中の「UPnP」の画面で各種設定を行っておきます。

それには、図7に示したように、次の3つの項目にチェックを入れておきます。

  • ビデオ/ミュージックライブラリをUPnP経由で共有
  • リモートUPnPプレーヤーを検出
  • UPnP経由でのKodiの操作を許可

図7 「設定」の「サービス」でUPnPの各種設定を行う

「設定」の「サービス」でUPnPの各種設定を行う




Kodiのサーバー機能

パソコンの動画/画像/音楽などのコンテンツをホームネットワークを介して他の機器へ配信できるサーバーソフトとしては、 MezzmoTVersityや、 DLNAから正式認証されているSkiftaなどがありますが、 KodiはDLNAで採用されている接続方式のUPnPに対応しているので、コンテンツを配信するサーバーソフトとして利用できます。

また、サーバーソフトとしては次のような特徴を備えていますが、MezzmoやTVersityのようなトランスコード機能は備えていません。

  • NASや他のパソコンのコンテンツもライブラリー登録して管理できる
  • NASや他のパソコンのコンテンツも配信できる

Kodiが他の機器にコンテンツを配信するには、まずKodiにそれらのコンテンツを認識させる必要があります。 以下では、動画ファイルを認識させる(登録する)手順について紹介します。

起動画面で「動画」の「ファイル」を選択
動画ファイルを認識させて配信できるようにするには、まず図8の起動画面で「動画」の「ファイル」を選びます。 すると図9のように、「ビデオを追加」ができる画面が表示できます。 この図9では既に追加登録を行ってあるので機器やフォルダが5個表示されていますが、新たに追加するには「ビデオを追加」をクリックします。 また、その後も追加する場合は「ビデオを追加」をクリックします。

新しく共有するものを選ぶ
次に、「ビデオを追加」をクリックすると、ビデオソースを追加するための図10の画面が表示されるので「参照」をクリックします。 すると、図11のように「新しい共有の参照」画面が表示されるので、Kodiに登録するものを選ぶことができます。

図11で「UPnPデバイス」を選んだ例を図12に掲載しました。この中から、パソコン内のC:ドライブ、D:ドライブのフォルダ/ファイルや他の機器/フォルダ等を選んでおけば、 それらをKodiに登録することができます。
また、他のパソコンやサーバーソフト、レコーダー機器等を登録できることが分かります。
更に、図11で「Windowsホームネットワーク(SMB)」を選んだ例を図13に掲載しました。ここでは、NASや他のパソコンを登録できることが分かります。

Kodiに登録したサーバー機器/フォルダ
図12と図13から選んだサーバー機器/フォルダを図14に示しておきました。
「part3」はホームネットワークに接続されたNASの中のフォルダであり、「VideoSample」はKodiがインストールされているパソコンのC:ドライブ内のフォルダです。 また、「VideoSample_nasne」はホームネットワークに接続されているネットワークレコーダーnasne内の動画フォルダです。

図8 起動画面で「動画」の「ファイル」を選択

起動画面で「動画」の「ファイル」を選択


図9 「ビデオを追加」をクリックしてビデオソースを追加する画面を表示する

「ビデオを追加」をクリックしてビデオソースを追加する画面を表示する


図10 ビデオソースを追加するために、「参照」をクリックする

ビデオソースを追加するために、「参照」をクリックする


図11 新しく共有するものを選ぶ

新しく共有するものを選ぶ


図12 UPnPデバイスを選択した場合のUPnPデバイスのリスト

UPnPデバイスを選択した場合のUPnPデバイスのリスト


図13 Windowsネットワーク(SMB)を選択した場合のサーバーリスト

Windowsネットワーク(SMB)を選択した場合のサーバーリスト


図14 Kodiがサーバーとして配信できる認識済み機器、フォルダ

Kodiがサーバーとして配信できる認識済み機器、フォルダ




スマートフォンでKodiサーバーにアクセス

ホームネットワークにWi-Fiで接続したスマートフォンを使用してサーバーソフトKodiにアクセスし、動画ファイルを再生するケースについて以下に紹介します。
図14に示してあるKodiが配信できる機器/フォルダのリストがスマートフォンではどのように表示されているか、また、 その中のフォルダ/ファイルにホームネットワークを経由してアクセスできるかを確認してみました。
以下では、スマートフォンはXperia(Android 4.4)を使用し、スマートフォン用のDLNA対応アプリとしてはTwonky Beamを使用しています。

Twonky Beamを用いて「ホームネットワーク上のコンテンツを再生」を選んだ場合のスマートフォン画面を図15に掲載しました。 この中の「Kodi(*****-PC)」がサーバーソフトKodiです。これを選ぶと、図16の「コンテンツの選択」画面が表示されるので「ファイル」を選ぶと図17が表示されます。

図15 Twonky Beamの画面

Twonky Beam1

図16 Kodiのコンテンツの選択

Twonky Beam2


図17は、Twonky Beamが自動認識したサーバーソフトKodiの機器/フォルダリストですが、その内容は事前にKodiに登録しておいた図14と一致しています。 図17のpart3フォルダを選ぶと、図18のようにMP4動画がリスト表示されており、いずれかを選ぶと動画をスマートフォンで再生できます。
なお、リムーバブルディスク(K:)はパソコンに挿してあるUSBメモリです。この中の動画ファイルもスマートフォンで再生できています。

図17 Kodiの機器/フォルダリスト

Twonky Beam3

図18 part3内のMP4動画リスト

Twonky Beam4