スマートディスプレイ「Echo Show 15」
の使い方 -動画配信サービスの映像を視聴-
スマートディスプレイ「Amazon Echo Show 15」は画面サイズが15.6インチ(フルHD)と大きいので、
複数のウィジェット(アプリの機能やアプリ内の情報を表示したショートカット機能)を同時に表示したり、動画配信サービスの動画を視聴するなど、
大きな画面サイズを生かした特徴のある使い方ができます。
特に、動画配信サービスの視聴については、2022年12月7日に行われた新たなアップデートによりFire TV機能が追加されました。
これにより、Prime Video、Netflix、Hulu、ABEMA、YouTubeなど多くの配信サービスをEcho Show 15で利用できるようになりました。
以下の図1にFire TV機能の画面例を掲載しました。
図1 スマートディスプレイ「Echo Show 15」の画面例(Fire TV)
![Amazon Echo Show 15の画面](images/echo_show/echoshow15_1.jpg)
これまではAlexaのウィジェット機能を用いて、ファミリーカレンダーや個人の予定、リマインダー、付せん、やることリスト、
買い物リスト、天気などをホーム画面に同時に表示させ、色々な情報を管理する家庭用あるいは個人用ツールとして活用されてきましたが、
アップデートによりFire TV機能で動画視聴もできる特徴が加わって利用価値が高まりました。
いくつかのウィジェットを表示したホーム画面の例を図2に掲載しました。
この中の右上にはFire TVやスマートホームのウィジェットが表示されています。
左下にはネットワークカメラの映像も表示してあります。
図2 スマートディスプレイ「Echo Show 15」の画面例(ホーム画面)
![Amazon Echo Show 15の画面](images/echo_show/echoshow15_2.jpg)
なお、Echo Show 15の操作性については、画面上のタッチ操作の他に、
Amazonが開発した音声アシスタントの「
Alexa(アレクサ)」を用いた
スマートスピーカー機能を利用できるので、音声による様々な指示を行う事も可能です。
更に、2022年12月のアップデートにより、Fire TV用リモコン(第3世代)も利用できるようになっています。
以下では、Amazon Echo Show 15の使い方として、Fire TV機能に注目して使い方等を紹介します。
特に、
- Echo Show 15の概要、特徴
- Echo Show 15の設定
- Echo Show 15のFire TV機能を利用する - 動画配信サービスとの連携 -
- Echo Show 15を使用してスマートホーム機器をコントロール
などについて、具体的な内容を紹介します。
なお、ホームサーバー(PC、NAS、nasne等)の映像視聴については紹介ページを掲載する予定です。 nasneと連携すると、 Echo Show 15を使用してテレビ放送の視聴も可能になります。
<参考:製品価格情報>
Amazonの場合の価格について紹介します。
【新型】Echo Show 15 (エコーショー15)
【新型】Echo Show 8 (エコーショー8) 第2世代
【新型】Echo Show 5 (エコーショー5) 第2世代
<関連ページ>
Echo Show 15でテレビ放送(生放送/録画番組)を見る
(地デジ/BS/CS放送やBDレコーダー/デジタルTVの録画番組を視聴する方法を紹介)
Echo Show 5の使い方 -スマートカメラの映像を見る-
(画面サイズが5.5インチのEcho Show 5の使い方を紹介)
スマートカメラ「ATOM Cam」の使い方
(スマートカメラ「ATOM Cam」の特徴や使い方を具体的に紹介)
HDMIデバイスの使い方
(テレビのHDMI端子に挿すだけでインターネット動画等を大画面で視聴)
Echo Show 15の概要、特徴
スマートディスプレイ「Echo Show 15」は2022年4月7日にAmazonから発売された「壁掛け」ができる新しいスマートディスプレイです。
15.6型のフルHD(1920 x 1080)ディスプレイを搭載しているので、
他のEcho Show製品に比べて多くの情報やコンテンツを同時に表示できる特徴があります。
また、映像や音楽を楽しむエンターテインメント機能と、情報の収集・共有などを行う機能が強化されています。
以下に、主な利用例を列挙しておきます。
- 壁掛け式(固定)の情報ディスプレイとして家庭内の情報伝達に使う
- タブレット的な使い方で個人用の情報端末として使う
- ウィジェットを多数配置して情報共有に使う
- 動画配信サービスを視聴する
- ホームサーバー(PC、NAS、nasne等)の映像を視聴する
- スマートホームデバイスの集中管理機器として使う
- 搭載カメラを利用してTV電話や室内モニタ機器として使う
- 画像ファイルを順に表示する壁掛けディスプレイ(フォトフレーム)として使う
- その他
次に、Echo Show 15の主な仕様を以下に列挙しました。
- サイズ:幅402mm x 高さ252mm x 奥行35mm
- 重量:2.2kg
- スクリーンサイズ:15.6インチ(タッチスクリーン)
- 解像度:1920 x 1080(フルHD)
- カメラ:5Mピクセル(物理的なカメラカバー付き)
- WiFi:802.11a/b/g/n/ac(2.4/5GHz)
- Bluetooth接続:A2DPプロファイルをサポート。AVRCPプロファイルをサポート。
- スピーカー:1.65インチフルレンジスピーカー x 2
- 外部接続:microB USBポート
- 外部出力:3.5 mm ステレオ ジャック
- プロセッサ:MediaTek MT 8163
- 本体側面のスイッチ:音量調整、マイクのオフ/オフボタン、内蔵カメラの物理シャッター
- 付属品:電源アダプタ(30W)、ケーブル(1.5m)、壁掛け用マウント(VESA規格)、アンカー、ネジ、壁掛け用テンプレート、スタートガイド
- 設置方法:壁用パネル、専用スタンド等を用いて縦型、横型で使える
- 価格: Amazonでの価格
通信機能としては無線LANのIEEE802.11a/b/g/n/acに対応しているので、図3のように、 Wi-Fiでホームネットワークに接続することができ、 更に、インターネットにも接続できます。
図3 Amazon Echo Show 15をホームネットワークに接続
![Amazon Echo Show 15をホームネットワークに接続](images/echo_show/echoshow15_3.jpg)
Echo Show 15の設定
初期設定
Echo Show 15の初期設定はディスプレイを利用して画面上のタッチ操作で簡単に行えます。
特に、購入する際に自身のAmazonアカウントを使用すれば、
既に機器が登録されているのでアカウント入力などの面倒な設定を省くことができます。
また、他のAmazonデバイスを既に使用している場合はWiFiの設定も省略できます。
付属している電源アダプタを用いて100Vコンセントにつなぐと起動して設定が開始されます。
基本的な設定手順は下記の通りです。
- 使用する言語を選択する。
- 接続するWiFiルーターのSSIDを選んでパスワードを入力する。(省略可)
- WiFiルーターには直ぐに接続できてインターネットにつながります。
- Amazonアカウントのメールアドレスとパスワードを入れてサインインします。(省略可)
- 機器の認証を行うために、画面に表示されているコードをAmazonのサイトで入力する。
- Amazonの利用条件規約に同意する。
- タイムゾーンの確認を行う。
- 設置場所やデバイス名などを設定する。
- フォトフレーム用の写真を設定する。
- 機器が追加されるので同意する。
- 「アップデートの準備」が表示される場合はアップデートしておきます。
Fire TV機能が追加されていない場合は、以下の図5の「設定」をタップして「デバイスオプション」を選び、 「ソフトウェアのアップデート確認」をタップします。
設定が完了すると、以下の図4のようなホーム画面が表示されます。
基本的には、ホーム画面左側にフォトフレーム画像が表示されて、ホーム画面右側には選んだウィジェットが表示されます。
また、ホーム画面左側の右上には「Fire TV」のアイコンが表示されます。これをタップするとFire TVの画面が表示されます。
図4の各ウィジェットをタップすると全画面表示することもできます。
図4 スマートディスプレイ「Echo Show 15」のホーム画面
![Amazon Echo Show 15のホーム画面](images/echo_show/echoshow15_4.jpg)
次に、図4の画面を上から下へスワイプすると、以下の図5に示したような各種設定用の画面を表示できます。
この中から必要なアイコンをタップして希望の設定を行っていきます。
例えば、ホーム画面上にどのようなウィジェットを表示しておくかは、図5の右上にある「ウィジェットギャラリー」をタップします。
図5 スマートディスプレイ「Echo Show 15」の各種表示項目
![Amazon Echo Show 15の各種設定項目](images/echo_show/echoshow15_5.jpg)
ウィジェットギャラリーの表示
Echo Show 15の画面上には特定の機能を持ったウィジェットを配置することができます。
図5の右上の「ウィジェットギャラリー」をタップすると図6及び図7が表示されるので、
ホーム画面に表示させておきたいウィジェットをこれらの中から選ぶことができます。
希望するウィジェットをタップすればウィジェットの右上にチェックマークが表示されます。
ウィジェットは現状(2023年1月)では下記の14種類が用意されています。
- Alexa活用法
- Fire TV
- お気に入り写真
- やることリスト
- よく使うスマートホーム
- トップポッドキャスト
- ミュージック&オーディオ
- ミュージック&オーディオ(大きな画面)
- 今日/今月の予定・リマインダー
- 今日のレシピ
- 今日の予定・リマインダー
- 付せん
- 天気
- 買い物リスト
図6 Echo Show 15のウィジェットギャラリー(1/2)
![Amazon Echo Show 15のホーム画面](images/echo_show/echoshow15_6.jpg)
図7 Echo Show 15のウィジェットギャラリー(2/2)
![Amazon Echo Show 15のホーム画面](images/echo_show/echoshow15_7.jpg)
Fire TV画面の表示
新たに利用できるようになったFire TV機能は、図5の「Fire TV」をタップすると表示できます。
詳細は以下で説明していきます。
Echo Show 15のFire TV機能を利用する
- 動画配信サービスとの連携 -
Echo Show 15を用いた動画視聴は、これまではPrime Videoをフル画面で視聴できましたが、
他のサービスはブラウザ(Siri)内でしか再生できず、フル画面表示は出来ませんでした。
しかし、2022年12月7日に新たなソフトウェアアップデートが行われて、Fire TV機能がEcho Show 15で利用できるようになりました。
Fire TV機能の設定は図5の「Fire TV アイコン」をタップして行います。
画面上に操作手順が順に表示されるので、指示に従って画面上をタップしていけば行えます。
Fire TV機能の実装に問題が発生した場合は(例えば、アプリ・ゲームのアイコンがインストールされない、
起動しない、等)、Echo Show 15を初期化(リセット)してからアップデートを行うと解決することがあります。
リセットは、図5の「設定」から行えますが、前述した初期設定を始めからやり直すことになりますので、
WiFiの設定やアカウントの登録は省略できません。
Fire TV機能の利用
Fire TVの画面例を以下の図8に掲載しておきました。
表示されているNetflixやHulu等のアイコンはマイアプリ・ゲームの画面から選んでダウンロードしておきます。
その画面を図9に掲載しておきました。
次に、図8のFire TV画面の中から「Netflix」をタップして選んだ場合の画面を図10に掲載しました。 右上にはタッチ式のリモコンが用意されています。 このコントロール部分は画面上の任意の場所に移動できるようになっています。
図8 Fire TVの画面例
![Fire TVの画面例](images/echo_show/echoshow15_8.jpg)
図9 各種アプリの例
![各種アプリの例](images/echo_show/echoshow15_9.jpg)
図10 Netflixの画面
![Netflixの画面](images/echo_show/echoshow15_10.jpg)
Alexa対応音声認識リモコンの利用
Fire TV機能の操作はFire TVデバイスと同じようにリモコンが使えると便利です。
Echo Show 15のFire TV機能の場合もAlexa対応リモコンが使えるようになりました。
但し、利用できるのは、第3世代リモコンとAlexa対応音声認識リモコンProの2種です。
図5の「設定」をタップすると以下の図11のような各種設定項目が表示されるので、「Fire TVの設定」を選ぶとリモコンのペアリングを行えます。
この時、リモコンはマルチペアリングはできない仕様になっており、特定のデバイス専用になります。
また、リモコンのホームボタンは、押すたびにFire TVとEcho Showのホーム画面が入れ替わる(トグルする)使い方になっています。
図11 「設定」の中の「Fire TVの設定」
![「設定」の中の「Fire TVの設定」](images/echo_show/echoshow15_11.jpg)
Echo Show 15を使用して
スマートホーム機器をコントロール
Echo Show 15の機能を選ぶ図5の画面の中から「スマートホーム」を選ぶと、
Alexaアプリを用いて「デバイスのお気に入り」に登録したスマートホーム機器をコントロールする画面を表示できます。
この画面例を図12に掲載しました。各アイコン(ウィジェット)をタップするとデバイスを操作できます。
これらの操作は次のような音声による指示でも行うことが出来ます。
『アレクサ、スマートホームを表示』
『アレクサ、「カメラ1」を表示』
図12 スマートホーム機器のコントロール画面
![スマートホーム機器のコントロール画面](images/echo_show/echoshow15_12.jpg)
カメラ映像の表示
「カメラ1」を選んだ場合の画面例を図13に掲載しました。
このカメラ1の映像は全画面表示することができますが、図13のようにEcho Show 15のホーム画面の中に表示しておくこともできます。
左側のフォトフレームの下部にカメラ映像が配置されていますが、位置を移動する事もできます。
この「カメラ1」は外部のモニター用に設置してあるネットワークカメラ(TP-LinkのKC100)を使用しています。
マイクとスピーカーを内蔵しているので、Echo Show 15を用いて会話することもできます。
<参考>スマートカメラ「Kasaカメラ KC100」の使い方
図13 Echo Show 15でネットワークカメラ映像を表示
![Echo Show 15でネットワークカメラ映像を表示](images/echo_show/echoshow15_13.jpg)