SwitchBotの使い方
-スマートホームを作る-

SwitchBot(スイッチボット)はスマートリモコンを中心とした多様なスマートホームデバイスを取り揃えており、 SwitchBot製品を組み合わせるとデバイス間の連携が取れた拡張性のあるスマートホームシステムを構成することができます。
当初は照明スイッチ等を物理的に押す「SwitchBotボット」を製品化しており、その後は製品のラインナップを拡大してきました。
主なSwitchBot製品としては、

  • ミニハブ、ハブ2(スマートリモコン)
  • ボット(物理的スイッチ)
  • 温湿度計
  • センサー(人感、開閉)
  • ロック(スマートロック)
  • 見守りカメラ、室内カメラ、屋外カメラ
  • スマートプラグ(スマートコンセント)
  • 照明(スマート電球、シーリングライト、テープライト)
  • 家電(ロボット掃除機、加湿器、自動カーテン、ブラインドポール)

などがあります。
これらの機器はホームネットワークに接続されてスマートホームを形成し、 スマートフォン等を用いて管理・制御することができます。 そのようなスマートホームシステムの例を以下の図1に掲載しました。
システムの中心となるSwitchBotハブミニは他のデバイスをコントロールするハブやスマートリモコンとして働きます。 スマートフォンのSwitchBotアプリを用いてハブミニと連携すれば、SwitchBotデバイスや家電機器等をリモート操作できます。 また、スマートスピーカーやスマートディスプレイと連携すれば音声で操作することもできます。

図1 SwitchBotの使い方 -スマートホームを作る-

SwitchBotの使い方 -スマートホームを作る-

SwitchBotのように、スマートホームに関連するデバイス・機器を取り揃えていって拡張性のあるスマートホームシステムを構築していこうとするメーカーが増えてきており、 スマートホーム関連メーカーは国際的な規格である「Matter」への対応を進めています。
SwitchBotハブミニもMatter対応を進めており、汎用性や拡張性の高いスマートホームシステムの構築が期待されます。

以下では、SwitchBot製品の概要や特徴を紹介し、スマートホームデバイスを組み合わせたシステムの作り方、 使い方等について紹介します。

  1. SwitchBot製品の種類
  2. SwitchBotの設定、使い方
  3. SwitchBotデバイスを組み合わせたシステムについて

<最新情報>Matter対応製品が拡大
スマートリモコン「SwitchBotハブ2」、「SwitchBot ハブミニ(Matter対応)」のMatter機能を大幅アップグレードしたことを4月9日に発表。
SwitchBotのほぼ全製品がiPhoneホームアプリから使えるMatter対応になる。

2024年1月26日にMatter対応の 「 SwitchBot ハブミニ(Matter対応)」を新発売。 iPhoneホームアプリで家電を操作できるようになります。

2023年8月15日に 「 SwitchBotハブ2 」のMatter機能を大幅にアップグレードした。
「ポッド」、「カーテン」、「開閉センサー」、「人感センサー」、「ロック」、「ブラインドポール」が新たにMatter対応になり、 従来の赤外リモコンの家電もホームアプリから操作できるようになった。


<新情報>SwitchBot新製品
SwitchBotがスマートホーム規格「Matter」に対応するスマートリモコン 「 SwitchBotハブ2 」を2023年3月24日に新発売。
赤外リモコン、ハブ機能、温度/湿度/照度センサー、スマートボタンが一つになっている上位モデル。
赤外線送信範囲は従来モデル「SwitchBotハブミニ」の2倍になっており、家電製品のプリセット数も拡大されている。
また、4月以降に予定されているファームウェアアップデートで、新機能「IR Decoding」にも対応する。


<注目情報>スマートホームの規格「Matter」への対応について
2023年1月にラスベガスで開催されたCES 2023において、SwitchBot初のMatter対応製品となる「SwitchBot Hub 2」を発表しました。
WiFiベースのMatterハブで、既存のSwitchBotのBluetooth製品をMatterを介して制御可能となります。
但し、他社のMatter製品を制御するMatter Controllerとしては利用できないようで、 SwitchBot製品とMatterを仲介するための製品となっています。
なお、既存のSwitchBotハブミニについては、Matter対応アップデートは行われず、Matterを利用するにはHub 2を購入する必要があります。
また、SwitchBotのWiFi対応製品については、SwitchBotカーテンが2月下旬にMatter対応になる予定とされています。







SwitchBot製品の種類

SwitchBotは自社開発のスマートホームデバイスやスマート家電を多数展開していますので、 それらを組み合わせると拡張性の高いスマートホームシステムを構成できます。
ここでは主なSwitchBot製品を紹介していきます。

SwitchBotハブミニ ① SwitchBotハブミニ
SwitchBotハブミニは他のSwitchBot製品を管理したり、インターネットにつないだりする”ハブ”として使われます。 また、テレビやエアコン、照明などの赤外リモコンをまとめられるスマートリモコンとしての機能を持っています。
SwitchBot製品の多くはスマートフォンと直接にBluetoothで接続して操作できますが、 外部から操作する場合はインターネットに接続できるハブミニがデバイスをつなぐハブとして働きます。
スマートリモコンとして利用する場合は、主なメーカーの機種がプリセットされているので簡単に設定が行えます。
また、ハブミニはGoogleアシスタント、Alexa、Siriなどに対応したスマートスピーカー/スマートディスプレイと連携できますので、 SwitchBot製品や家電製品を音声でリモート操作することもできます。
ハブミニの価格情報

<追記>
Matter対応のハブミニを2024年1月26日発売しました。
ハブミニ(Matter対応)の価格情報

SwitchBotハブ2 ② SwitchBotハブ2
スマートホーム規格「Matter」に対応するスマートリモコン 「 SwitchBotハブ2 」を2023年3月24日に新発売。 赤外リモコン、ハブ機能、温度/湿度/照度センサー、スマートボタンが一つになっている上位モデルです。 赤外線送信範囲は従来モデル「SwitchBotハブミニ」の2倍になっており、家電製品のプリセット数も拡大されています。
また、2023年8月15日に 「 SwitchBotハブ2 」のMatter機能が大幅にアップグレードされました。 「ポッド」、「カーテン」、「開閉センサー」、「人感センサー」、「ロック」、「ブラインドポール」が新たにMatter対応になり、 従来の赤外リモコンの家電もホームアプリから操作できるようになってます。
SwitchBotハブ2の価格情報

SwitchBotボット ③ SwitchBotボット
SwitchBotボットは、照明用の壁面スイッチのようなプッシュ型のスイッチを物理的に押したり、引いたりできるデバイスです。 付属の両面テープで接着するだけで簡単に取り付けられるので、いろいろな用途に利用できます。
操作はスマートフォンを用いて行うことができ、家庭内や外出先からでもリモート操作できます。
ボットの価格情報

SwitchBot温湿度計プラス ④ SwitchBot温湿度計プラス
温湿度計プラスは温度と湿度を同時に表示してくれるデバイスです。 エアコンや加湿器などと連携させると、事前に設定した温度や湿度に応じてスイッチをON/OFFするのに利用できます。 温度や湿度のデータは本体内に保存され、SwitchBotアプリの画面でグラフ表示されます。 また、このデータはCSVでエクスポートできるので、パソコン等を用いて加工・利用できます。
温湿度計プラスの価格情報

SwitchBot温湿度計 ⑤ SwitchBot温湿度計
SwitchBot温湿度計は、温湿度計プラスよりも先に発売された製品です。
温湿度計プラスと比べると価格は安くなっていますが、表示文字が小さくて暗くなっています。
温湿度計の価格情報

SwitchBot人感センサー ⑥ SwitchBot人感センサー
SwitchBot人感センサーは人体の動きを検知してスマートフォンに知らせることができます。 また、明るさを検知する照度センサーも備えていますので、 人の動きや周囲の明るさに応じて他のスマートホームデバイスを動作させるなど多様な使い方ができます。
人感センサーの価格情報

SwitchBot開閉センサー ⑦ SwitchBot開閉センサー
SwitchBot開閉センサーはドアや扉や窓などの開閉を感知してスマートフォンに知らせることができます。
また、検知した開閉情報に応じて他のスマートホームデバイスや関連機器の操作を自動化するなどの使い方ができます。
開閉センサーの価格情報

SwitchBotロック ⑧ SwitchBotロック
SwitchBotロックはドアの錠の開閉をスマートフォンや音声指示で行えるようにするデバイスです。 既存の錠に被せて設置できるので、工事は一切不要、貼り付けるだけで後付けが可能です。 3つのサイズのサムターンアダプターと設置高度が調整可能の土台の組み合わせで、様々な錠に対応できます。
ロックの価格情報

SwitchBot見守りカメラ ⑨ SwitchBot見守りカメラ
SwitchBot見守りカメラはWiFiで接続されるネットワークカメラです。 室内の様子や子供・ペットなどの様子を外出先からでもスマートフォンで見ることができます。
300万画素の高画質カメラで、集光力が大きいF2.0レンズを採用。 水平360度回転できる見守りカメラが、動く物体を検知し、自動で追尾して撮影します。
見守りカメラの価格情報

SwitchBot屋外カメラ ⑩ SwitchBot屋外カメラ
SwitchBot屋外カメラはWiFiで接続され、屋外に設置できるネットワークカメラです。
Wi-Fi(2.4GHzのみ)でインターネットに接続.され、大容量のバッテリーが内蔵されているので、 LANケーブルも電源ケーブルも配線する必要がありません。 また、下記のソーラーパネルと組み合わせて使うと、電源の心配が不要となるので大変便利です。
屋外カメラの価格情報

SwitchBotソーラーパネル ⑪ SwitchBotソーラーパネル
SwitchBotソーラーパネルは小型の太陽電池パネルです。5V、600mAの出力でSwitchBot屋外カメラに急速に給電できます。
垂直100度水平360度と向きは自由に調節可能なので、直射日光の当たる角度を自由に調整できます。
ソーラーパネルの価格情報

SwitchBotプラグミニ ⑫ SwitchBotプラグミニ
SwitchBotプラグミニは100Vのコンセントを1つ、又は2つ備えており、コンセントの通電をスマートフォンや音声指示で行うことができます。
リモートコントロールできない電気製品に使えば電源のON/OFFをリモートで行えます。 また、センサーのような他のスマートホームデバイスと連携させれば、電気製品のON/OFFを自動で行うことができます。
なお、利用できるワット数に制限があるので注意が必要です。 特に、電気ストーブのような熱を発する機器を利用する場合は厳重な注意が必要です。
プラグミニの価格情報

SwitchBotスマート電球 ⑬ SwitchBotスマート電球
SwitchBotスマート電球は電球形状をしたLEDライトです。 口金のサイズが一般電球と同じ直径26mm(E26)なので、一般的なソケットがそのまま使えます。
スマートフォンや音声指示によってLEDライトをON/OFFしたり、明るさや色合いを可変することができます。 また、他のスマートホームデバイスとの連携による自動化も行えます。
スマート電球の価格情報

SwitchBotシーリングライト ⑭ SwitchBotシーリングライト
SwitchBotシーリングライトはスマートフォンや音声指示によってLEDライトをON/OFFしたり、 明るさや色合いを可変することができます。 センサーデバイスや時刻などの情報によってライトをON/OFFするなど、他のスマートホームデバイスとの連携による自動化も行えます。
シーリングライトの価格情報

SwitchBotテープライト ⑮ SwitchBotテープライト
SwitchBotテープライトはテープ形状をしているLEDライトです。 必要な長さに切って使えるので、インテリア・飾りなど色々な使い方ができます。
テープライトの価格情報

SwitchBotロボット掃除機 ⑯ SwitchBotロボット掃除機
SwitchBotロボット掃除機はスマートフォンや音声指示で動作をコントロールできます。
4リットル大容量ダストバッグで70日間ゴミを触らなくてよいのが特徴。バッテリー残量が少なくなるとステーションへ自動で戻り、充電します。
ロボット掃除機の価格情報

SwitchBot加湿器 ⑰ SwitchBot加湿器
SwitchBot加湿器は3.5Lの大容量給水タンクを搭載し、1回の給水で最大48時間の連続稼働を実現しています。
スマートフォンや音声指示でスイッチのON/OFFを操作できますが、 温湿度計と連携して湿度データを元にON/OFFを自動化することが可能です。
加湿器の価格情報

SwitchBotカーテン ⑱ SwitchBotカーテン
SwitchBotカーテンは、カーテンレールに設置するだけでカーテンを自動で開閉できる機器です。 スマートフォンや音声指示で操作できますが、 照度センサーやタイマーなどと組み合わせると日の出や日の入りに合わせてカーテンの開閉が行えます。
カーテンの価格情報

SwitchBotブラインドポール ⑲ SwitchBotブラインドポール
SwitchBotブラインドポールはブラインドの開閉を自動で行える機器です。 スマートフォンや音声指示で操作できますが、センサー等と組み合わせると開閉を自動化することが可能です。
ブラインドポールの価格情報

SwitchBotリモートボタン ⑳ SwitchBotリモートボタン
SwitchBotリモートボタンは他のスマートホームデバイスを手動で操作するためのボタンスイッチです。 ボット、カーテン、プラグミニ、スマート電球、テープライト、ロック、シーリングライトなどに対応します。
また、一つのリモートボタンで2つのオートメーションを設定できます。 例えば、緊急の時にリモートボタンを押すと、スマホへのプッシュ通知も行えます。
リモートボタンの価格情報




SwitchBotの設定、使い方

SwitchBot製品の多くはBluetoothで接続できるので、スマートフォンで直接にコントロールすることができます。 しかし、外出先からのリモート操作や、家電製品のコントロールや、スマートスピーカー等との連携など、 スマートホームシステムの構成にはSwitchBotハブミニが必要になります。
ここでは、まずハブミニの設定について紹介し、続いて各SwitchBot製品を追加していく方法について紹介します。

SwitchBotハブミニの設定

SwitchBotアプリのアイコン 以下の手順でハブミニの設定を行います。

  1. SwitchBotハブミニや他の製品を操作するためのSwitchBotアプリをスマートフォンにダウンロードしてインストール。
    (右の写真がアプリのアイコン)
  2. ハブミニ本体を電源に接続。
  3. アプリのメニューから「デバイスの追加」をタップ。
  4. 表示されるデバイス一覧から「ハブミニ」を選択。
    以下の図2を参照。
  5. ハブミニ本体の「設定ボタン」を長押しする。
    以下の図3を参照。
  6. 「次へ」をタップすると、WiFi設定の画面が表示される。
  7. WiFiのSSIDを選んで、パスワードを入力する。
  8. ハブミニが登録されて、スマホ画面にデバイス名が表示される。

新しいデバイスの追加

  1. SwitchBotアプリでハブミニの画面を開き、「新しいデバイスを追加する」をタップする。
    又は、画面右上の「+」マークをタップする。
  2. 表示されるリストの中から対応製品を選ぶ。
    以下の図2、4、5を参照。
  3. SwitchBotに登録されている製品があれば、製品名が表示されるので、それをタップする。
  4. 登録されていない場合は、追加する機器の赤外リモコンの信号をハブミニに送って登録する。

図2 デバイスの追加

デバイスの追加

図3 ハブミニの追加

ハブミニの追加

図4 SwitchBot製品の追加1

SwitchBot製品の追加1

図5 SwitchBot製品の追加2

SwitchBot製品の追加2

追加したデバイスの表示画面例

追加登録したデバイスはSwitchBotアプリの「マイホーム」の画面に一覧表示されます。 その画面の例を以下の図6に掲載しました。
また、「リビングの電気」という名称で登録したシーリングライトのコントロール画面を図7に掲載しました。 このスマートフォンの画面の使ってシーリングライトのON/OFFや明るさ等を外出先からでもコントロールできます。

図6 追加したデバイスの表示画面

追加したデバイスの表示画面

図7 シーリングライトの制御画面

シーリングライトの制御画面




SwitchBotデバイスを組み合わせたシステムについて

SwitchBot製品はラインナップが多数ありますので、1つ1つ順に入手してスマートホームを構成していくのに適しています。
まず始めにハブミニと必要なデバイスを購入して、その後に追加して拡大していく事ができます。
あるいは、ハブミニだけでも現在所有しているテレビやエアコン等をリモート操作できるようになるので、 最初のステップとしては入り易いです。その後にSwitchBot製品を追加していって、デバイス間の連携を行っていけます。
このように、後付けできるので、コスト的にも有利となるカスタマイズ性が大きな特徴となります。

SwitchBot製品には関連する複数のデバイスをセットにした商品も用意されています。 例えば、加湿器セットは「加湿器+ハブミニ+温湿度計」がセットになっており、 温湿度計の湿度の値に応じて加湿器のスイッチをON/OFFするなどして室内の湿度を自動調整することができます。
複数のデバイスが連携するシステムとしては、

  • 温湿度計でエアコンをコントロールする。
  • 日の出、日の入り、時刻などでカーテンの開閉をコントロールする。
  • 人感センサーや開閉センサーで照明などをコントロールする。

など多様な使い方が考えられます。

また、スマートスピーカーやスマートディスプレイを入手して、GoogleアシスタントやAlexa、Siriなどの音声アシスタントと連携すれば、 音声の指示でデバイス・機器のリモートコントロールを行えますのでスマートホームのシステム化を拡大していけます。
例えば、『アレクサ、テレビをつけて』と言うと、Amazon Echo dotが声を聴いて、ハブミニに信号を送り、 ハブミニは赤外光の信号でテレビのスイッチを入れることになります。 また、一回の言葉で複数の働きを同時に実施させるような使い方も可能です。