タブレット(タブレット端末)の使い方
−ホームネットワークでDLNA機器連携−

タブレットは、タブレット端末あるいはタブレットPCなどとも呼ばれていますが、 パソコン並みの処理能力とスマートフォンのような操作性を持っており、両者の中間的な位置付けの機器といえます。
電子書籍を読んだりWeb端末として使用する個人用の用途のほかに、様々な分野の業務用端末としても使用されてきましたが、 2010年春にアップル社から発売された「iPad」をきっかけに注目されるようになり、 タッチパネルによる軽快な操作性とアプリケーションソフト(アプリ)の充実が人気を集めました。

更に、2011年春に高速化、薄型化、軽量化した「iPad 2」が発売されたのに続き、 秋以降にはAndroid 3.2 OSを搭載したタブレット新製品が多くの日本メーカーから次々と発売されるようになりました。
特に、2012年1月にラスベガスで開催された家電製品の総合展示会「2012 International CES」ではタブレットの用途として、
 デジタルTV等のデジタル家電との連携強化
を各メーカーが打ち出すようになり注目を集めています。

タブレットは公衆通信の手段としての携帯電話の3G回線や無線LAN(Wi-Fi)を利用することができ、 インターネットへの接続、情報の利用が行えるようになっていますが、 更に、他の機器との連携が行える機器間相互接続方式DLNAに対する製品が2011年秋以降に発売されるようになり、 内蔵の無線LAN機能を利用して家庭内のパソコン・周辺機器やデジタル家電との連携を行えるようになっています。

特に、デジタル放送の著作権保護方式DTCP-IPに対応している製品は、 デジタルTVやBDレコーダー等で録画したデジタル放送番組の共有もできるようになり、録画番組を横になりながら視聴したり、 防水タイプの製品を用いて風呂内で視聴したりと使い方が広がっています。

以下では、タブレットの特徴やホームネットワーク(家庭内LAN)を利用した機器間連携等の使い方を紹介し、 更に、各メーカーの主な製品の概要・仕様について紹介します。


各社の初期製品(DLNA、DTCP-IP対応)
 NEC

  • Lifetouch L LT-TUX5W1A
    MEDIAS TAB N-06D(防水タイプ、約7インチWXGA、2012年3月発売)

 富士通

  • ARROWS Tab Wi-Fi FRA75(防水タイプ)
    ARROWS Tab Wi-Fi(10.1インチWXGA、2012年1月発売)
    ARROWS Tab LTE F-01D(10.1インチWXGA、2011年10月発売)

 東芝

  • REGZA Tablet AT830(13.3型、1600x900ドット)
    REGZA Tablet AT700(10.1型ワイド、2011年12月発売)
    REGZA Tablet AT3SO(7型ワイド、2011年10月発売)

 ソニー

  • SONY Tablet SGPT113JP(9.4型WXGA、2011年10月発売)
    SONY Tablet SGPT111JP/SGPT112JP(9.4型WXGA、2011年9月)




タブレット(タブレット端末)の特徴

タブレットは画面の大きさが約7〜10インチほどであり、サイズ的にもスマートフォンとノートPCの中間的な位置付けですが、 次のような特徴を挙げることができます。

利便性

  • タッチパネルに対応した大画面でスマートフォンよりもアプリが利用しやすい。
    Web/メール/動画・静止画の視聴/機器のコントロール操作/他
  • パソコン並みの環境でインターネット等を高速かつ手軽に利用できる。
  • パソコンよりも起動が速く、軽量で、バッテリーも長持ちする。
  • スマートフォンと同様なアプリにも対応している。
  • 各種センサー機能(加速度/地磁気/照度/指紋/GPS/他)を搭載する製品がある。
  • Wi-Fi対応モデルはデータ回線の接続契約が不要なので、月額料金が掛からない。

搭載しているOSによるタブレットの分類

  • Android搭載タブレット:多くのメーカーが約7〜10インチサイズの製品を発売
  • iOS搭載タブレット:アップル社のiPad/iPad2(9.7型)
  • Windows系OS搭載タブレット:製品は少ないが、Windowsのアプリソフトを利用できる

利用できる通信手段によるタブレットの分類

  • 3G回線(携帯電話の公衆回線)を利用できるモデル
  • 3Gよりも高速な次世代通信LTEサービス「Xi」(クロッシィ)回線を利用できるモデル
  • 無線LAN(Wi-Fi)を利用できるモデル
  • これらを組み合わせて搭載しているモデル

<注意点>
ホームネットワークに接続されている機器と動画・静止画・音楽等のコンテンツを共有利用したり、 機器の操作などを行うには、無線LAN(Wi-Fi)を搭載したタブレットを使う必要があります。
更に、ホームネットワークの中には無線LAN用のルーターあるいはアクセスポイントを用意してタブレットと通信できるようにしておきます。 但し、無線LAN機能を内蔵してデジタル機器の中にはタブレットと直接に通信できる製品もあります。




タブレット(タブレット端末)の使い方
−DLNA対応機器との連携−

機器間相互接続方式のDLNA機能を標準で搭載した製品が2011年秋以降に発売されるようになり、 無線LANを利用した家庭内のパソコン・周辺機器・デジタル家電との接続、連携がタブレットの新たな用途として注目されています。 特に、著作権保護方式のDTCP-IPに対応しているタブレットは、デジタルテレビやBDレコーダー等で録画したデジタル放送番組の共有もできます。

DLNAに対応していると、次のようなことが可能になります。詳細は、「DLNAのバージョン」 のページを参照してください。
DMS (Digital Media Server)機能
タブレット内の動画・静止画・音楽等のコンテンツをホームネットワーク(無線LAN)を介して他の機器に配信するサーバー機能であり、 他のDLNA対応機器でそのコンテンツを再生することができます。
DMP (Digital Media Player)機能あるいはDMR (Digital Media Renderer)機能
サーバー機能を持つパソコン・周辺機器、デジタル機器等に保存されているコンテンツをタブレットで再生することができます。
DMC (Digital Media Controller)機能
サーバー機器に保存されているコンテンツを他のDLNA対応プレーヤー機器で再生するようにタブレットでコントロール操作することができます。

各メーカーのDLNA対応タブレット製品の使用例としては、下記のような事ができます。

東芝のレグザタブレットAT700やAT3SOは、家庭内のネットワークに接続された液晶テレビ「REGZA」やBDレコーダー「レグザブルーレイ」 と連携し、放送中の番組や録画番組をHD解像度(1280×720ドット)の高画質で楽しめる「レグザリンク・シェア」に対応しています。
また、AT830は13.3型のワイド画面で1600x900ドットの解像度を持っています。
レグザリンク・シェアでは、レグザブルーレイが受信している放送中の番組や、 REGZAまたはレグザブルーレイで録画した番組を、家庭内のテレビがない部屋でもタブレットを用いて手元で視聴することができます。 また、レグザブルーレイで録画した番組をダビングして家庭内から屋外に持ち出して視聴できるので、 テレビを見る場所や時間などの制約から解放された新しい視聴スタイルを実現できます。

Sony TabletのSシリーズは、タブレット内のコンテンツをDLNA対応の機器でワイヤレス再生できる Throw(送信)機能を搭載しており、 コンテンツを飛ばすように、指先で画面をなぞるだけのシンプルな操作でコンテンツをデジタルTVで再生することができます。
ソニーのデジタルTV「BRAVIA」と連携するアプリ「Media Remote」が提供されています。

富士通のARROWS Tabの場合も、DLNAに対応しているBDレコーダーなどと連携して、 録画した地デジ番組をハイビジョン(HD)画質でタブレットでストリーミング再生できます。 この時、BDレコーダーを接続したリビングのテレビでほかの番組を視聴中でも、レコーダー内の録画番組が視聴できます。 つまり、タブレットは持って移動できますので家中のどこでもハイビジョン動画が楽しめるようになります。

防水機能を持っているタブレットは富士通やNEC等から発売されており、 DLNAとDTCP-IPに対応しているので録画番組を風呂内で視聴することが可能です。

また、タブレットの使い方として検索機能を上記の映像視聴と連携させることがあげられます。
インターネットのクラウドサービスをタブレットで利用して、検索により取得した情報をもとに希望の映像をデジタルTVに表示させることも可能になります。 タブレットを検索に用いたり、機器操作のコントローラとして利用したりすることも重要なアプリケーションとなります。

<参考1> DLNA準拠のフリーアプリ
DLNAに対応しているフリーソフトの「Skifta」は、 DLNAに正式準拠しているアプリです。これをタブレットにインストールすればパソコンやNASに保存されている動画・静止画・ 音楽等の共有利用ができるようになります。 2012年1月にラスベガスで開催された「International CES 2012」のDLNAブースではこれを使用してデモが行われていました。

<参考2> iPad用のDLNA準拠アプリ
ACCESSのiPad用アプリ「ACCESS MediaPilot」 はDLNAに正式準拠しており、App Storeから入手することができます。
Windows PC用のソフト(フリー)も提供されていますが、不具合が発生することがありますので注意してください(2012年3月現在)。




タブレットの製品例

タブレットは前述しましたように各種の機能が搭載されており、その内容はメーカーや機種によって様々です。
DLNAへの対応は、DLNA機能を持つアプリをAndroid OS対応タブレットやiOS対応タブレット(iPad2) にインストールすれば基本的には可能になります。
以下では、各社が発売した初期のタブレット製品の中でDLNAに対応している主な製品例を紹介します。


メーカー、製品名・型番 商品情報 概 要

東芝 レグザタブレット

AT700(10.1型ワイド)
(2011年12月発売)

AT700(10.1型ワイド)


<参考>
AT3SO(7型ワイド)
(2011年10月発売)

価格・口コミ


AT700/35D

AT3S0/35D

DLNA・DTCP-IP対応
レグザリンク・シェア対応
レグザAppsコネクト対応
無線LAN搭載(IEEE802.11b/g/n)
Bluetooth搭載
OS:Android 3.2
メモリ:32GB
microSDスロット搭載
Webカメラ:約500万画素/約200万画素
テレビ電話機能
ディスプレイ解像度:1280×800ドット
サイズ(AT700):約256.0(幅)×176.0(奥行)×7.7(高さ)mm
サイズ(AT3SO):約128.0(幅)×189.0(奥行)×12.1(高さ)mm
重量:約 558g(AT700)、約 379g(AT3SO)
連続動画再生時のバッテリー駆動時間:最大7時間(AT700)、6時間(AT3SO)

ソニー Sony Tablet

Sシリーズ
SGPT113JP/S
(2011年10月発売)

Sony Tablet


<参考>
SGPT112JP/S
(無線LANのみ対応、32GB)

SGPT111JP/S
(無線LANのみ対応、16GB)

(2011年9月発売)

価格・口コミ

SGPT113JP/S

SGPT112JP/S

SGPT111JP/S

DLNAのDMS(プッシュ機能)・DMP・DMCを搭載
無線LAN搭載(IEEE802.11b/g/n)
3G回線対応
BLuetooth対応
OS:Android 3.2
メモリ:16GB
カメラ:511万画素/30万画素
赤外線リモコン機能
「Media Remote」でAV機器をタッチパネル操作
ディスプレイサイズ:9.4型
ディスプレイ解像度:1280×800ドット
サイズ:約 幅241.2mm×高さ10.1mm(20.6mm)×奥行174.3mm
重量:約 625g
連続待受時間(静止時):約 400時間

NEC(ドコモ)
MEDIAS TAB

MEDIAS TAB N-06D
(2012年3月30日発売)

MEDIAS TAB

価格・口コミ

N-06D

DLNA対応DiXiM Player(2.0)、DiXiM Server(2.0)搭載
DTCP-IP再生、ムーブ受信、配信に対応
無線LAN搭載(IEEE802.11a/b/g/n)
次世代通信LTEサービス「Xi」(クロッシィ)に対応
「Xi」対応Wi-Fiテザリング
高画質・高音質の「NOTTV」に対応
Bluetooth対応
OS:Android 3.2
メモリ:16GB
カメラ:約200万画素/約200万画素
ディスプレイサイズ:約7インチ
ディスプレイ解像度:1280×800ドット
サイズ:高さ 約 120mm×幅 約 200mm×厚さ 約 9.9mm
重量:約 349g
連続待受時間(静止時):3G:約 560時間/LTE:約 500時間/GSM:約 460時間

富士通(ドコモ) ARROWS Tab
ARROWS Tab LTE F-01D
(2011年10月発売)

ARROWS Tab

<参考>
ARROWS Tab Wi-Fi
 FAR75A(32GB)
 FAR70A(16GB)
(無線LANのみ対応)
(2012年1月発売)

価格・口コミ

F-01D

FAR75A

FAR70A

DLNA対応DiXiM Player(2.0)、DiXiM Server(2.0)搭載
DTCP-IP再生に対応
無線LAN搭載(IEEE802.11b/g/n)
次世代通信LTEサービス「Xi」(クロッシィ)に対応
Bluetooth対応
OS:Android 3.2
メモリ:16GB
防水対応
ハンドジェスチャーコントロール機能
ワンセグ対応
カメラ:約 510万画素/約 130万画素
ディスプレイサイズ:約10.1インチ
ディスプレイ解像度:1280×800ドット
サイズ:高さ 約 181mm×幅 約 262mm×厚さ 約 11.3mm(最厚部 約 11.3mm)
重量:約 597g
連続待受時間(静止時):3G:約 1600時間/LTE:約 900時間/GSM:約 1200時間

サムスン電子(ドコモ) GALAXY Tab
GALAXY Tab 10.1 LTE SC-01D
(2011年10月発売)

GALAXY Tab

価格・口コミ

SC-01D

DLNA対応「Allshare」アプリを使用
無線LAN搭載(IEEE802.11a/b/g/n)
次世代通信LTEサービス「Xi」(クロッシィ)に対応
Bluetooth対応
OS:Android 3.2
メモリ:16GB
カメラ:約320万画素/約220万画素
ディスプレイサイズ:約10.1インチ
ディスプレイ解像度:1280×800ドット
サイズ:高さ 約 175mm×幅 約 257mm×厚さ 約 8.6mm(最厚部 約 8.9mm)
重量:約 565g
連続待受時間(静止時):3G:約1100時間/LTE:約930時間