DLNA対応デジタルTVの使い方

ホームネットワーク(家庭内LAN)に接続できるLAN端子を備えたデジタルTVの中で、 機器間相互接続方式のDLNAに対応したデジタルTVは、 各種サーバ機器に保存されたマルチメディアコンテンツをホームネットワークを介して再生・視聴することができます。
動画・静止画・音楽やデジタル放送番組等のコンテンツを保存して配信できるサーバ機器としては、パソコン、NAS(LAN対応HDD)、 BD・DVD・HDDレコーダ、録画対応デジタルTVなどがありますが、これらもDLNAに対応している必要があります。 更に、録画したデジタル放送番組をホームネットワークを介して再生するには、 サーバ機器とデジタルTVが著作権保護技術のDTCP-IPにも対応していることが必要です。

また、デジタルTVはアクトビラ等のインターネット映像サービスにアクセスして各種コンテンツを視聴することができ、 Webブラウザ機能でYahoo! JAPAN(テレビ版)にアクセスできる製品もあります。 なお、インターネットにアクセスする場合は、DLNA対応は必要条件ではありません。

スマートテレビの話題:
2011年1月初めにラスベガスで開催された国際家電ショー「2011 International CES」で大きく取り上げられた 「スマートテレビ」がデジタルTVの新しい方向性として注目されています。詳細は、 「スマートテレビ(Smart TV)とは − 特徴・使い方と動向・展開 −」 のページにまとめてあります。

DLNA対応デジタルTVは、ソニー、東芝、日立、パナソニック、シャープなどから発売されています。 なお、シャープの製品で動画・静止画・音楽を再生できるのは2010年5月発売のDX3シリーズからです。
各メーカーのデジタルTVの詳細については、下記の特集ページにまとめてありますので参照してください。
 ソニー:「BRAVIAの使い方
 東芝:「REGZAの使い方
 日立:「録画テレビ Woooの使い方 ネットワークで配信・再生
 パナソニック:「VIERA(ビエラ)の使い方 −ネットワーク機能−
 シャープ:「AQUOS(アクオス)の使い方 −ネットワーク機能に注目−

DLNA対応デジタルTVで再生できるコンテンツとしては、
 ・インターネットでダウンロードした動画・静止画・音楽
 ・デジタル放送やアナログ放送の録画番組
 ・ビデオカメラやデジカメで撮影した映像コンテンツ
 ・BD、DVD、CD等をバックアップしたコンテンツファイル
 ・インターネット映像サービスのコンテンツ
などがありますが、これらが各種サーバ機器に分散して保存されていても、 ホームネットワークに接続しておけばデジタルテレビを用いてまとめて利用・視聴できますのでたいへん便利になります。
また、デジタルTVが複数台あってリビングや寝室、その他の部屋などに設置されていても、 それらをホームネットワークに接続しておけば、各デジタルTVでサーバ機器のコンテンツを同時に再生・利用することもできます。

以下では、
 ・DLNA対応デジタルTVを用いてサーバ機器のコンテンツを再生・視聴
 ・デジタル放送番組をホームネットワークを介して再生
 ・デジタル放送番組の録画・配信と再生
 ・インターネットコンテンツの視聴
について紹介します。



DLNA対応デジタルTVを用いてマルチメディアコンテンツを視聴




DLNA対応デジタルTVを用いて
サーバ機器のコンテンツを再生・視聴


DLNAに対応しているデジタルTVはメディアプレーヤ機能を内蔵していますので、 デジタルTVのLANポートとHUB(あるいは、ルータ)のLANポートをLANケーブルで接続しておけば、 ホームネットワークに接続されたDLNA対応のコンテンツサーバ機器・ソフト(パソコン内のサーバソフト、NAS、BD・DVD・HDDレコーダ、等) を自動認識して、TV画面上に一覧表示することができ、その中の各種コンテンツをホームネットワークを介して再生することができます。 なお、無線LANを内蔵している製品はLANケーブルが不要となります。

再生できる動画はMPEG2、MPEG4
パソコンやNAS(LAN接続HDD)などに保存されているコンテンツをDLNA対応デジタルTVで視聴する場合は、 動画コンテンツのファイル形式はMPEG2が中心ですが、MPEG4 AVC(H.264)にも対応できるデジタルTVも増えてきました。 しかし、その他のファイル形式には対応していない場合が多いです。 また、コンテンツサーバソフトのトランスコード機能(ファイル形式の変換)も利用できない場合が多いです。 従って、ファイル形式(フォーマット)変換ソフトを使用してファイル形式をMPEG2に変換してから パソコン内蔵HDDや外付けUSB-HDD、NASに保存しておくか、 あるいは、トランスコード機能を持っている下記の「B's 動画 on TV」のようなサーバソフトを利用する必要があります。

認識できるサーバソフト
DLNA対応デジタルTVを用いてパソコン内のコンテンツを利用する場合、 DLNA対応のコンテンツサーバソフトがインストールされていれば問題ありませんが、 認識できないコンテンツサーバソフトもあるので注意が必要です。
例えば、DLNA認証デジタルTV(DLNAから正式認証され、DLNAロゴを使用できる)を使用する場合、 DiXiM2、Ultimate CSやCyberLink Media Server等のDLNA認証ソフトは認識されますが、フリーソフトのTVersityは認識されません。
コンテンツサーバソフトの詳細については、
コンテンツの共有設定」、
DLNA対応ソフトウェア −比較・特徴・使い方−
のページをご覧ください。

MPEG2以外の動画ファイルをデジタルTVで再生するには
Ultimate CSの高機能バージョン「Ultimate CS PRO」が「B's 動画 on TV」という製品名で2009年10月に新たに発売されました。 これをパソコンにインストールしておくと、各種ファイル形式の動画コンテンツや動画投稿サイトのYouTube、 ニコニコ動画等のコンテンツをトランスコード(ファイル形式を変換)してDLNA対応デジタルTVで再生することができます。 詳細は、「B's 動画 on TV」の使い方のページをご覧ください。

コンテンツの選択方法
コンテンツの選択方法については、各メーカーによってGUI(Graphical User Interface)が異なりますが、 基本的には最初の画面で動画、静止画、音楽を選択するか、あるいは、サーバ機器(サーバソフト)を選択します。
ソニーBRAVIAと東芝REGZAの画面例を以下に掲載しました。

コンテンツサーバの選択画面例(ソニーの場合:初めにビデオ、フォト等を選択)

デジタルTVのコンテンツサーバ選択画面例(ソニー BRAVIA J3000の場合)

ソニーのDLNA対応デジタルTV「BRAVIA」をホームネットワークに接続して利用する方法については、 特集「BRAVIAの使い方」のページに詳細をまとめてありますのでご覧ください。


コンテンツサーバの選択画面例(東芝の場合:初めにサーバ機器・ソフトを選択)

デジタルTVのコンテンツサーバ選択画面例(東芝 REGZA Z8000の場合)

東芝のDLNA対応デジタルTV「REGZA」をホームネットワークに接続して利用する方法については、 特集「REGZAの使い方」のページに詳細をまとめてありますのでご覧ください。




デジタル放送番組をホームネットワークを介して再生


デジタル放送番組をホームネットワークを介して再生する場合は、番組を配信する側の機器(サーバ機器) と番組を再生する側の機器(クライアント機器) の両者がDLNAと著作権保護方式のDTCP-IPに対応している必要があります。
現在では、ほとんどのメーカーがDLNAとDTCP-IPに対応するデジタルTV製品を発売しており、 サーバー機器に保存されている録画番組をホームネットワークを介して再生・視聴することができます。

主なサーバ機器とクライアント機器を以下の表にまとめてあります。

サーバ機器 メーカー 主な製品と価格・口コミ情報
デジタルTV 日立

ソニー

東芝

シャープ

パナソニック
日立WoooのS/GP/ZP/XP/HP/WP/K09シリーズ、UT800、UT770、等

ソニーBRAVIAのHX65RシリーズとHX80Rシリーズ、EX30Rシリーズ

東芝REGZAのZT3/Z3/ZP3シリーズなどのレグザリンク・シェア対応製品

シャープAQUOSのX5/L5シリーズ

パナソニックVIERAのRB3シリーズ
BD・DVD・HDDレコーダ 各メーカー パナソニック、ソニー、東芝、シャープ、三菱等のDLNA・DTCP-IP対応機器。
詳細は、
BDレコーダーの使い方
のページにまとめてあります。
NAS(LAN対応HDD)

 DTCP-IPでダビング
 したコンテンツを保存
IO DATA


Buffalo
IO DATA
 容量1.0TB: HVL-AV1.0
 容量1.0TB: HVL1-G1.0T
 (2.0GB、3.0GBの製品もあります)

Buffalo
 容量1.0TB: LS-AV1.0TL/A
 容量1.0TB: LS-XH1.0TL
 (2.0GB、3.0GBの製品もあります)

その他の製品例など、詳細は「NASの使い方」のページにまとめてあります。
DLNA・DTCP-IP対応のコンテンツサーバソフトを搭載したパソコン 各メーカー テレビパソコン(各メーカー)

IO DATAのPC用デジタル放送チューナーを外付けしたパソコン。 (「DiXiM Media Server 3 for mAgicTV」 を搭載)
製品例は、「PC用デジタル放送チューナーによる録画」のページにまとめてあります。

クライアント機器 メーカー 主な製品と価格・口コミ情報
デジタルTV 各メーカー 東芝、日立、ソニー、パナソニック、シャープ等のDLNA・DTCP-IP対応機器。
製品例は、「デジタル家電/ネットワーク家電」のページにまとめてあります。
ネットワークメディアプレーヤー Buffalo
IO DATA
ソニー
リンクシアター LT-H91LAN 、他
リンクプレーヤー AV-LS700 、他
PS3 PlayStation 3 (160GB) 、他

その他の製品は、「ネットワークメディアプレーヤーの使い方」のページにまとめてありますので参照してください。
DLNA・DTCP-IP対応ソフトをプリインストールしてあるパソコン ソニー、他 ソニー VAIO(VAIO Media plusを搭載)

東芝、富士通、他のPC
DLNA・DTCP-IP対応のクライアントソフトをインストールしたパソコン DigiOn


CyberLink
DigiOn社のクライアントソフト
DiXiM Digital TV Plus
DiXiM Digital TV


CyberLink社のクライアントソフト
SoftDMA 2
PowerDVD 12




デジタル放送番組の録画・配信


デジタル放送の録画については、BD・DVD・HDDレコーダーで録画するのが一般的でしたが、録画ができるデジタルTVが増えてきており、 内蔵のHDDや外付けのHDDに簡単に録画できるようになっています。

しかし、BDレコーダーのように録画番組をホームネットワークを介して配信できるサーバー機能を持つデジタルTVは以下に記載しましたように一部の機種に限られています。

日立Woooの特徴
日立のデジタルTV「Wooo」は、ほとんどの機種がサーバ機能を持っており、 内蔵HDD、外付けUSB-HDD(K09シリーズ)やiVDRに直接録画したデジタル放送番組をホームネットワークを介して配信できるので、 録画番組を他のクライアント機器で再生できる特徴があります。
また、HDDやカセット式HDD「iVDR」に録画した番組をDLNA・DTCP-IP対応のNASにダビングすることもできます。
Woooの詳細については、「録画テレビ Woooの使い方 ネットワークで配信・再生」のページにまとめてありますのでご覧ください。

ソニーBRAVIAの特徴
デジタル放送をHDDに録画できる製品の中で、HX80RシリーズとEX30Rシリーズは内蔵HDDに録画した番組を配信するサーバ機能を持っています。
BRAVIAの詳細については、「BRAVIAの使い方」のページにまとめてあります。

東芝REGZAの特徴
2011年秋に発売されたREGZAの「Z3/ZP3シリーズ」がサーバ機能を持つようになり、 外付けHDDに録画した放送番組を配信できるようになりました。 また、2012年1月発売の「ZT3シリーズ」もサーバ機能を持っています。
これら以前のREGZAの場合は、多くの機種がデジタル放送番組を内蔵HDDや外付けのUSB-HDD、LAN-HDDに直接録画でき、更に、 ホームネットワークに接続されたNASやパソコンにも直接録画できますが、サーバ機能はありませんでした。
そこで、ホームネットワークに接続されたDLNA・DTCP-IP対応のNAS(IO DATAやBuffaloのNAS製品) に後から録画番組をDTCP-IP方式で保護してダビングすることにより、このNAS内の番組を他のクライアント機器で再生できるようにしています。 (以下の図を参照)
REGZAの詳細については、「REGZAの使い方」 のページにまとめてありますのでご覧ください。

シャープAQUOSの特徴
2011年8月に発売されたAQUOSの「L5シリーズ」とX5が、外付けのUSB-HDDに録画したデジタル放送番組(BS/CS/地デジ) を配信するサーバー機能を持つようになり、更に、シャープのBDレコーダーやIO DATAのNASにダビングできるようになりました。
AQUOSの詳細については、「AQUOSの使い方」 のページにまとめてありますのでご覧ください。

パナソニックVIERAの特徴
2011年11月に発売されたVIERAの「RB3シリーズ」が、内蔵HDDや外付けのUSB-HDDに録画したデジタル放送番組(BS/CS/地デジ) を配信するサーバー機能を持つようになりました。
また、2012年3月〜4月発売の春モデルでは、ほとんどの製品がサーバー機能を持つようになっています。
VIERAの詳細については、「VIERA(ビエラ)の使い方 −ネットワーク機能−」 のページにまとめてあります。

DLNA・DTCP-IP対応デジタルTVによる録画と再生・視聴
(REGZA旧モデルとWoooの場合を比較)

DLNA・DTCP-IP対応デジタルTVによる録画・再生・視聴



インターネットコンテンツの視聴


デジタルTVからアクセスできるインターネット映像サービスとしては、
 アクトビラ
 ひかりTV(NTTぷらら)
 T's TV(ブロードメディア株)
 テレビ版Yahoo! JAPAN
 U-NEXT
 DoTV
 hulu
 YouTubeのネット動画
 他
など各種あります。
無料で使えるものや、有料のVOD(Video On Demand)、PPV(Pay per View)、レンタルビデオ形式などいろいろな形態をとっています。

また、インターネット上の各種情報提供サービスを利用することもできます。
例えば、パナソニックは「ビエラ・コネクト」、 シャープは「AQUOS City」、 東芝は「レグザAppsコネクト」など、 各社が独自のサービスを展開しています。

どのようなサービスに対応しているかは、メーカー、機種によって異なりますのでカタログ等で確認しておいてください。