定額動画配信(SVOD)サービスの使い方

インターネットを利用したオンラインの動画配信サービスには、Youtubeやニコニコ動画などのように無料で視聴できるサービスの他に、 毎月一定の金額を支払うだけで映画やテレビ番組などが見放題となる定額の映像配信サービスがあります。
このような定額動画配信(SVOD:Subscription Video on Demand)サービスの代表的な例としては、
 ・Hulu(フールー)
 ・Netflix(ネットフリックス)
 ・dTV
 ・U-NEXT
 ・Amazonプライムビデオ
などがあり、毎月500円〜1,000円程度の料金で数千本以上の商業作品(映画、ドラマ、アニメ、他)が見放題となります。 視聴できる作品は通常は公開から1〜2年程度経った映画やテレビドラマが多いですが、最新のテレビドラマを提供しているサービスも増えてきています。
また、新作品でも個別に追加料金を支払えば視聴できるサービス(都度課金型動画配信、TVOD:Transactional Video On Demand)を提供している場合もあります。

次に、映画やドラマ等のコンテンツを視聴できる機器(デバイス)としては図1のように色々な機器が利用できます。 パソコンやスマートフォン、タブレットなどが使えますが、更に、 テレビのHDMI端子に接続して用いるセットトップボックスやスティック型デバイスを用いると大画面のテレビで視聴することもできます。
また、映像配信サービスに対応するデジタルTV製品も発売されるようになっており、その他にはPS3/PS4やXboxなどのゲーム機も利用できます。 このように多様な機器、デバイスが利用できる「マルチデバイス化」が進んでおり、 これらのいずれかの機器で視聴していた映画やドラマを中断しても、その続きを他の機器で継続して視聴できる特徴を備えるようになっています。

以下では、

  • 定額動画配信サービスの概要と特徴
  • 主な定額動画配信サービス
  • 定額動画配信サービスを視聴するための機器

について紹介します。

図1 定額動画配信(SVOD)サービスの使い方

定額動画配信(SVOD)サービスの使い方





定額動画配信サービスの概要と特徴

2015年9月に世界最大規模のNetflixが日本市場に参入し、Amazonもアマゾン・プライム・ビデオを開始するなど、 定額動画配信サービスの選択肢が増えてきました。
どのサービスを利用するかの選択基準としては、下記のような項目が挙げられます。

  • コストパフォーマンス(月額料金と作品数)
  • オリジナルコンテンツ
  • 動画再生のレスポンスの良さ
  • 視聴できる機器の多さ
  • 同時再生数
  • オフライン再生(持ち出し)ができるか
  • レコメンド機能を備えているか

コストパフォーマンスの月額料金は500円から1,000円程度が多く、見放題の作品数は数千本以上の品揃えとなっています。
作品の内容については、映画が多いか、吹き替え版はあるか、海外ドラマか国内ドラマか、韓流などのアジア作品は多いか、等々、 各サービスによって違いがあるので好みに合ったサービスを選ぶことになります。
オリジナルコンテンツを製作して提供している定額動画配信サービスとしてはNetflixが代表的です。
動画を再生する際のレスポンスの良さは、いづれのサービスでも向上されており、通常は利用する通信回線の速度が速いか遅いかに依存するケースが多いです。

また、異なる複数の再生機器(プラットフォーム)を使用できる機能はマルチプラットフォームと呼ばれていますが、殆どの定額動画配信サービスが対応しています。 コンテンツの視聴を中断しても、通常はその続きを別の機器で視聴することができます。
同時再生数は通常は1コンテンツだけですが、複数の再生用機器を用いて別のコンテンツを同時に再生できる定額動画配信サービスもあります。(例:U-Nextなど)

次に、スマートフォンなどを用いてLTEや3G回線でストリーム再生すると、通信データの容量が大幅に増加して高速通信できる容量の上限値になってしまう恐れがあります。 そのような時は、コンテンツを機器にダウンロードして持ち出せれば、後からオフライン再生ができるので便利ですが、 このような持ち出しができる定額動画配信サービスもあります。(例:U-Nextなど)

レコメンド機能は視聴履歴からお薦めコンテンツを提示してくれる機能です。多くの定額動画配信サービスが対応しています。 米国等で実績のあるNetflixはレコメンド機能が優れていると言われています。

動画再生できる機器(プラットフォーム)
パソコン、スマートフォン、タブレットを使用すれば、殆どの定額動画配信サービスを利用できます。 デジタルTVの場合は、スマートテレビであれば多くの製品が定額動画配信サービスを視聴できる機能を備えています。
スマート化されていないテレビの場合は、低価格なスマートTVデバイスや、PS3/PS4やXboxなどのゲーム機をテレビに接続すれば定額動画配信サービスを利用できます。 スマートTVデバイスは、テレビのHDMI端子に接続して使用する小型機器ですが、 スティック型のデバイスやセットトップボックス型の製品が発売されています。

低価格な視聴システム
定額動画配信サービスを視聴するための低価格な機器構成としては、 スマートフォンと「Chromecast」の組み合わせが挙げられます。
スマートフォンを所有していれば、定額動画配信サービスにアクセスするための専用アプリ(無料)をPlayストアやApp Storeからダウンロードしておき、 この専用アプリで視聴するコンテンツを選びます。続いて、そのコンテンツをChromecastにキャストすれば、Chromecastを接続したテレビで視聴することができます。
追加購入するのは 低価格(数千円)なChromecast だけで済みます。




主な定額動画配信サービス

定額動画配信サービスはU-NEXTやHuluなどが数年以上運営されてきていますが、 2015年になると世界的に最大数の会員数を誇るNetflixが日本市場に参入し、また、Amazonもサービスを開始するなど、市場拡大が進められています。
日本国内で提供されている代表的な定額動画配信サービスをリストアップして、それらの概要について以下に紹介します。

Hulu(フールー)
Huluは2011年に日本市場に参入した米国系サービスでしたが、現在は日本テレビが運営しています。

  • 月額料金は933円(税別)。
  • コンテンツ数が増えており、全てが見放題となっています。
  • 海外ドラマや国内ドラマが多く、日本テレビのドラマも提供。
  • 利用できる視聴用機器が多く、専用アプリは使い易い。
  • 複数機器での同時再生は不可。
  • 持ち出しは不可。

Netflix(ネットフリックス)
Netflixは全世界50ヵ国以上、6,500万人以上の会員を抱える世界最大規模の定額動画配信サービスです。 アジア進出のために2015年9月から日本国内でのサービスを正式に開始しました。

  • 月額料金(税別)は650円、950円、1450円の3つのプランが用意されている。
  • 海外ドラマが多いが、国内ドラマも増える見込み。
  • オリジナルコンテンツが豊富。
  • プレミアムプラン(1450円)は4Kにも対応。
  • 利用できる視聴用機器は多い。
  • 同時再生数はプランによって異なっている。(同時に1人/2人/4人まで)
  • 最新のVIERA、BRAVIA、AQUOSなどがNetflixに対応。

dTV
dTVはNTTドコモとエイベックスが運営している定額動画配信サービスです。 ドコモ専用の「dビデオ」が2015年4月からdTVとなりました。最新の作品はPPVで提供されています。また、視聴用の機器としてdTVターミナルが発売されています。

  • 月額料金は500円(税別)
  • コンテンツ数は10万以上と言われている。韓流ドラマも多い。
  • オリジナルコンテンツがある。
  • 利用できる視聴用機器は5台まで登録できるが、同時再生は1台のみ。

U-NEXT
U-NEXTは10万以上のコンテンツを揃えており、 見放題作品とPPV(都度課金)のレンタル作品があります。

  • 月額料金は1,990円(税別)。1,000円分のPPVポイントが含まれている。
  • 映画やドラマ、アニメなど12万本をラインナップ。
  • 利用できる視聴用機器は多く、U-NEXTに対応しているデジタルTVが多い。
  • ファミリーアカウントで最大4人まで同時再生が可能。
  • 専用アプリで動画をダウンロードできる。

Amazonプライムビデオ
Amazonプライムビデオは通販のAmazonが有料会員向けに2015年9月からサービスを開始しました。 視聴用の機器として「 Fire TV 」、「Fire TV stick」がアマゾンから発売されています。

  • 年額3,900円(税込)。
  • コンテンツの充実はこれからか。
  • 独占配信のコンテンツがある。
  • Fire TVは4Kコンテンツにも対応している。




定額動画配信サービスを視聴するための機器

パソコン、スマートフォン、タブレットを使用すれば、殆どの定額動画配信サービスを利用できます。
デジタルTVの場合は、スマートテレビであれば、 多くの製品がNetflixなどの定額動画配信サービスを視聴できる機能を備えるようになりました。
また、スマート化されていないテレビの場合は、低価格なスマートTVデバイスや、PS3/PS4やXboxなどのゲーム機をテレビに接続すれば定額動画配信サービスを利用できます。
スマートTVデバイスは、テレビのHDMI端子に接続して使用しますが、下記のようにセットトップボックス型の製品やスティック型のデバイスが発売されています。

テレビ(スマートTV)
定額動画配信サービスに対応しているデジタルTV製品が発売されるようになっています。 例えば、VIERA、REGZA、AQUOSなどの新製品には、Netflixに接続するためのボタンがテレビのリモコンに備えられています。
定額動画配信サービスに対応していない場合は、以下で紹介するようなスマートTVデバイスをテレビに接続する方法があります。

BDプレーヤー
パナソニックとソニーのBDレコーダー(新製品)がNetflixに対応しており、東芝のBDレコーダーはHuluとU-NEXTに対応しています。

パソコン
WindowsやMacパソコンを用いてブラウザソフトで定額動画配信サービスにアクセスします。 パソコンのHDMI出力をテレビに接続すれば大画面のテレビで視聴することもできます。

スマートフォン、タブレット
AndroidやiOSのスマートフォン、タブレットが使えます。
定額動画配信サービスにアクセスするための専用アプリが無料で提供されているので、PlayストアやApp Storeからダウンロードして利用します。

ゲーム機
PS3やPS4、Xbox、Wiiなどが利用できます。
各機器のホーム画面に専用アプリが用意されているので、対応する定額動画配信サービスにアクセスする事ができます。

セットトップボックス
セットトップボックスは、テレビのHDMI端子に接続して用いる小型機器です。Wi-Fiなどでホームネットワークに接続すれば、 無料の動画配信サービス(YouTube、Dailymotion、他)や定額動画配信サービスにアクセスできるので、各種コンテンツを大画面のテレビで視聴できます。
製品例;

 ・ Nexus Player

 ・ dTVターミナル

 ・ Fire TV

 ・ Apple TV

HDMI接続スティック型デバイス
HDMI接続スティック型デバイスは、テレビのHDMI端子に挿入して用いる小型デバイスです。 定額動画配信サービスへはスマートフォンやタブレット等でアクセスしてコンテンツを選びます。その選んだコンテンツをテレビに表示する機能を備えています。
以下のような製品が発売されています。

 ・ Chromecast

 ・ SmartTV dstick

 ・ Fire TV Stick